羽毛の力を引き出す - 和雲の「超軟水洗浄」
羽毛布団の快適さは、素材の質だけではなく、見た目にはわからない「洗浄」の工程によっても大きく左右されます。
羽毛は天然素材のため、原毛にはアカや脂肪分、ホコリなどの不純物が付着しています。これらをしっかり洗い流すことで、羽毛本来の膨らみと清潔さを保ち、快適な寝心地を実現します。
そして、その洗浄に使う「水」こそが、羽毛の品質を左右する重要な要素のひとつです。
和雲では、最高の羽毛布団を安心してお使いいただくために、洗浄水にまで徹底的にこだわっています。
洗浄前と洗浄後の羽毛の違い
こちらの顕微鏡写真をご覧ください。
洗浄前の羽毛にはホコリやアカが付着していますが、洗浄後の羽毛は小羽枝(しょううし)が開き、細部まで汚れが取り除かれていることがわかります。

和雲の羽毛がここまで清潔なのは、伊勢平野の「超軟水」を使用しているからです。
羽毛の洗浄に最適な「伊勢平野の超軟水」
私たちが普段使用する水道水は、硬度50〜60mg程度の軟水ですが、和雲が使用する水は、それをはるかに下回る「硬度3.2mg」の超軟水です。
水の硬度とは、水1リットルあたりに含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル量のことで、鉱物が少ないほど「軟水」、多いほど「硬水」となります。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度120mg未満が軟水、120mg以上が硬水とされています。
日本は比較的軟水の地域が多いですが、その中でも伊勢平野を流れる櫛田川や宮川の水は、極めて硬度が低く、世界的に見ても希少な「超軟水」です。

超軟水が生まれる理由
伊勢平野の西側には、世界有数の降雨量を誇る大台ヶ原山地があります。
この山地に降った大量の雨は地下深くまで浸み込み、1000年以上の時間をかけて鉱物を洗い流し、ミネラルをほとんど含まない超軟水へと変わります。
この超軟水こそが、和雲の羽毛布団を支える「清潔の秘密」です。
硬度の高い水では汚れが落ち切らない理由
羽毛の洗浄には、硬度が低い水が最適です。
硬度の高い水では、洗浄に使用する石けんがカルシウムやマグネシウムと反応し、「石けんカス」が発生します。これにより洗浄力が低下し、アカや脂肪分が羽毛に残り、羽毛特有の臭いが発生する原因となります。
伊勢平野の超軟水は、粒子が細かく、羽毛の隅々まで浸透して汚れを洗い流します。さらに、石けんカスがほとんど発生しないため、徹底的に洗浄できるのです。
全国でも珍しい「抗酸化力」を持つ水
水には硬度だけでなく、「ORP(酸化還元電位)」という基準があります。この数値がプラスであるほど酸化が進んでおり、マイナスであるほど抗酸化力が高いことを意味します。
一般的な日本の水道水は ORP+500〜600、天然水でも+200〜300程度ですが、伊勢平野の水は 驚異の「ORPマイナス」 を示します。
この「抗酸化水」で羽毛を洗浄することで、酸化して傷んだ部分を修復し、羽毛本来の力を引き出すことができます。
豊富な地下水を使い、常に新しい水で洗浄

羽毛を洗うためには、大量の水が必要です。
いくら洗っても、ミネラルが多く含まれる水や汚れた水では、羽毛を完全に綺麗にすることはできません。
世界有数の多雨地帯である大台ヶ原山地の地下には豊富な水が蓄えられており、和雲ではこの新鮮な超軟水を贅沢に使い、常に清潔な水で洗浄しています。
洗浄に使用した水は、伊勢湾の環境基準を遵守し、適切に処理して排水しています。
「150℃高温殺菌」で、さらに清潔に
羽毛の洗浄後は、専用の乾燥機で乾燥させます。
一般的には120℃で20~25分かけて乾燥させますが、和雲では150℃の高温で短時間乾燥させます。
短時間高温殺菌の効果
- ・羽毛に負担をかけずにふんわり仕上げる
- ・残ったアカを完全に除去する
- ・高温殺菌・消臭効果を高める
これにより、臭いの原因となる有機物がほとんど残らない、赤ちゃんでも安心して使用できる清潔な羽毛布団が完成します。
100%天然素材なのに、嫌な臭いがしない羽毛布団
和雲の羽毛を精製・洗浄する河田フェザーは、羽毛の清潔さを追求するため、名古屋から三重県伊勢へ移転したほどのこだわりを持つ会社です。
世界トップレベルの洗浄技術に加え、伊勢の超軟水と最適な気候条件が、和雲の羽毛布団の品質を支えています。
超軟水で洗浄された羽毛布団はホコリや臭いの元となるアカが少なく、アレルギーの心配も軽減されます。
お手元に届いた羽毛布団の匂いを、ぜひ確かめてみてください。100%天然素材でありながら、まったく嫌な臭いがしないことに驚くはずです。
